名古屋の「味」
ひつまぶし
愛知県の郷土料理としては代表格ともいえる「ひつまぶし」 なぜ皆様に愛される料理となったのでしょうか。今回はその秘密を3つご紹介いたします。
一口食べれば芳醇な香りが広がることから名付けられました。愛知県の米作付面積を約4割占める程盛んに栽培されていて、愛知に住んでいる方々にとっては馴染み深い品種です。粒が大きくクセのない甘さで食べ応えがあり、思わず箸が進んでしまう「ひつまぶし」との相性は抜群です。
温暖な気候と良質な水がある愛知県は醸造に最適な環境といえるでしょう。 江戸時代の先人たちはいち早くその事実に気づき、醸造業を発展させていきました。 中でも黒みりんは古くから職人の”業”が終結した賜物といえるでしょう。 通常のみりんより甘さとコクが強くアミノ酸やオリゴ糖等の栄養素も豊富に含まれています。 「ひつまぶし」にはこの黒みりんが使われたたれを贅沢にかけて召し上がることができます。
日本でのうなぎ生産量第2位として、うなぎを多く流通してきた愛知県。愛知県では「新仔(しんこ)」と呼ばれる年齢の若いうなぎを中心に採っています。 「新仔」は身が柔らかく食べやすいのが特徴で、混ぜて食べるのに適しています。「ひつまぶし」は明治時代から続く名古屋市の料亭から生まれました。 お客様の声から発明され、そこから全国に発展していきました。 発展したのには、愛知の鰻の柔らかさと人々の願いがあったからなのかもしれません。
素材すべてに「愛知県」が詰まった「ひつまぶし」。暑さで食欲のなくなりがちな夏にもぜひ食べていただきたい逸品です。
ひつまぶしが楽しめる
【名古屋】名宝ひつまぶし御膳